猫とはなんて愛くるしい生き物なのだろう。うちのミィちゃんも例に漏れず、最高に可愛いを体現している。大きな耳、まん丸の水晶体みたいな眼、小さな鼻と口、しなやかな肢体と柔らかそうな手足、何一つ無駄がないその姿に、程よく甘えん坊な性格で、猫という生き物が今までも、これからも人間を魅了し続けるのは想像に難くない。
今日も仕事は辛くて、生きるために歯を食いしばって過ごしたわけで、そんな後に会えるミィちゃんとの時間が僕にとって一番の休息時間なんだ。そう思って玄関を開けたらいつも通りミィちゃんが尻尾をピンと立てて近づいてきて、、といつも通りの光景が、そこにはなかった。いつもと違うことに疑問に思いながら家の中に入るとその原因がすぐにわかった。
…
ミィちゃんが、いない。
戸締まりは完璧だったはずで、脱走したかのような痕跡もない。玄関の鍵も閉まっていたので誰かが連れ出した形跡もない。なぜ、どうして、、
結局捜索願いを出してから1ヶ月がたっても、ミィちゃんは見つからなかった。仕事はもう、手につかなかったが、生きるためだけに毎日を過ごした。
その後僕に訪れたのは、10日間の奇跡だった。ミィちゃんが帰ってきたその10日間のことを、僕は一生忘れない。

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